ワンストップでグローバルサプライチェーン対応
PRONICSグループは柔軟な商流をご提供し、グループ品質を担保するためのフォロー体制、サポート体制が構築されています。ぜひ皆さまのものづくりをPRONICSグループにおまかせください。
リバースエンジニアリングから完成品梱包まで
PRONICSグループでは、プラスチック成形品の「金型設計・製造」、「成形量産」、「寸法測定受託」、「組立梱包」などワンストップでものづくりが可能です。また日本法人では「リバースエンジニアリングサービス」も行っており、図面のない成形品からレーザースキャニングしCAD化、その後に金型設計から製造していくことが可能です。PRONICSグループの祖業が「寸法測定受託サービス」であることもあり、測定を受託した企業数は累計1700社超と測定受託専門企業として測定ノウハウには定評があります。本社測定部へグループ内スタッフの実習受け入れや、各拠点への測定指導など品質管理の基礎となる測定技術力の維持向上に取り組み、量産品の重要管理寸法のみならず、金型の初品検査でも祖業のノウハウが活かされています。製造のみならず「組立梱包」までワンストップで対応し、医療品や非常用電池、小型振動モーター、生活雑貨など幅広く金型製造から量産まで対応し梱包済製品の出荷実績があります。
「製造をワンストップで丸投げしたい!」「必要なサービスだけを部分的に!」など、皆様からのどのようなニーズにもPRONICSグループは柔軟に対応いたします。
多彩な商流で対応窓口は柔軟に選択
「海外調達では製品仕様がちゃんと伝わらないのでは?」「いざトラブルが起きた時、海外供給先の状況が全く見えない」などなど、海外調達への不安は多くあります。また、「海外法人の供給先登録はハードルが高くて」「貿易が不慣れなので」などなど「取引は日本法人を通したい」というニーズも多くあります。PRONICSグループはお客様のご不安解消のために柔軟に対応します。「製造は海外でも、金型発注権限は日本側」というケースも多いもの。ご要望に応じて、日本での設計打ち合わせはPRONICS日本法人の設計者が対応させていただきます。
PRONICSグループの多彩な商流で皆さまのものづくりをサポートさせていただきます。
事例紹介1:株式会社アバ様【グループ4拠点でワンストップ対応】
製品:動物除け警笛
動物除け警笛のメーカーである株式会社アバ様では、もともと欧州に製造を委託されていましたが、サプライヤーのオーナー変更により供給がストップ。金型、図面は製造ノウハウの塊であるため、欧州は日本以上に金型、図面提供のハードルが高く、図面も金型もない状態から供給網の再構築を余儀なくされたのです。まず、PRONICSとのご縁をいただいたのは日本本社でサービス提供している「リバースエンジニアリング」でした。在庫としてお持ちであった製品をレーザースキャニングし、モデリング(CAD化)を行い、それを元に製造工場の金型設計者が型構想と設計。その設計データからホーチミン工場で金型を起工し、ロンアン工場で成形量産とワンストップで対応させていただきました。PRONICS側の窓口は日本法人の営業部へご連絡いただきましたので、営業社員とのやり取りのみで、各拠点へ商流確認や手配はグループ内で完結しました。供給網の再構築を急がれる中で、もし調達を複数のサプライヤーに分けておられた場合、より以上の製造納期がかかったであろうと予想されます。PRONICSグループが提供するワンストップサービスの強みが発揮された事例となりました。
事例紹介2:F社(匿名)【輸送コスト・輸送時間を圧縮する三国貿易】
光ファイバー通信環境の構築をされている米国F社様は、PRONICS日本法人から光ファイバー用コネクタ部品を調達されていました。PRONICS側では製造をホーチミン工場で行い、日本へ輸入、もともとお取引のあった日本法人からF社様へ輸出するという直線的商流にてお取引がスタートしましたが、近年、光通信環境の整備が加速度的に進む中で、当初のフォーキャストより納品終了が大幅に急増。それにより、想定以上に輸送時間のロスがボトルネックとなりつつありました。PRONICSグループではすぐにホーチミン工場から米国への直送をご提案し、輸送時間を大幅に圧縮することができました。F様ではサプライヤーの変更手続きには時間を要するとのことで、在庫が逼迫するなかで従前どおり日本法人からの購買を希望され三国貿易でのお取引となりました。三国貿易の場合、輸出時の申告価格と輸入時の申告価格が異なり、輸出申告価格のままで輸入をした場合、実際の仕入れ価格と異なるため、税務上の齟齬をきたします。輸出後に、輸入通関用の仕入れINVOICEへ差し替え(Switching Invoice)を行うことで、税務上のタスクをクリアにしました。
事例紹介3:M社(匿名)【日本側で設計打ち合わせ、納品はカンボジア】
カンボジア工場にて組立ラインを起ち上げておられるM社様ですが、製品設計や仕様は日本法人でコントロールしておられます。カンボジア工場から近いベトナム南部での量産製造を希望されていましたが、設計打ち合わせは日本側窓口を希望されました。PRONICS日本法人の金型設計者がお打ち合わせから、構想検討、レイアウト図の作成までを行い、ホーチミン工場にて金型起工し、また金型のT0試作時にはハノイ工場へ出張中であった日本法人の成形課長がホーチミンへ。成形技能検定1級の日本人技術者が一部サポートに入ったことで、成形条件で追い込む部分と型修正する部分の課題の抽出を迅速に行い、T0段階で成形条件を固定。速やかにT1試作を実施して、金型は量産投入となりました。この案件についてはM社様の調達品が他にも多数あり、受け入れ回数削減のため商社経由となりましたが、PRONICSグループのロンアン工場はカンボジアとの国境に隣接しているロンアン省が所在地です。ロンアンも、ホーチミン市もカンボジア南部へは陸路トラックによる輸出が可能となり、輸送時間にとてもメリットがある立地です。日本側でのお打ち合わせにも対応させていただきますので、安心してご依頼いただけます。